Premiereの使い方マニュアル ver.4.1 🐔 応用編
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このセクションは基本編の続きです。つまづいた時は基本に戻りましょう。
キーフレーム
使い方
- キーフレームを適用したい欄の左側にある時計マークをクリックしてキーフレームの機能を有効化します。
キーフレームを打ちたい時刻までタイムヘッダーをシークさせ、値を変更するとキーフレームが打たれます。または、◇をクリックしてもキーフレームが打たれます。
キーフレームの位置を微調整したい場合はキーフレームのマークを左右にドラッグします。
キーフレームを消すには消したい点を選択し、「delete」キーで消去します(または右クリックメニューの「消去」)。
最初の状態に戻すには「レベル」右端にある「パラメーターをリセット」(丸い矢印ボタン)をクリックします。
実用例:音量をだんだん大きくする(フェードイン)
大きくなりはじめの位置で、「レベル」右のボタン「◇」をクリックします。右画面上に点が付きます。
大きくなり終わりまで右画面のタイムヘッダーをシークさせた後、「レベル」の数値を上げます。
エフェクト
エフェクトとは
- エフェクトとは映像の色味や音声のノイズ除去・イコライジングなどを行う機能を指します。
エフェクトの追加
- 対象のクリップを選択します。
エフェクトパネル→「オーディオエフェクト/ビデオエフェクト」から追加したいフィルタをダブルクリックします。
または、タイムラインパネルにある音声クリップにドロップします。
エフェクトを(一時的に)無効にする
エフェクト名横のボタン(fxという記号があります)をクリックすると有効/無効が切り替わります。
エフェクトの削除
次の方法があります。
- マウス「右クリック」 → 「消去」を選択する。
- エフェクトコントロールパネルの該当エフェクトをクリック →
delete
キーを押す。
エフェクトのコピー
- 対象のエフェクトの項目名上で右クリックし、「コピー」を選択する。
- タイムライン上のエフェクトを適用したいクリップをクリックする。
コピー先のクリップを選択した後、(エフェクトコントロールパネル上で)「右クリック」→「ペースト」でそのクリップにも同じエフェクトを適用することができる。
オーディオエフェクト
音声のノイズを簡易的に消す
簡易的な機能なので完全に消すことはできません(徹底的にノイズを消すならばAdobe Auditionがおすすめです)。
ノイズを消したいクリップを選択します。
エフェクトパネル→「オーディオエフェクト」→「適応ノイズリダクション」から追加します。
エフェクトコントロールパネル→ 「適用したエフェクト」の横の▶をクリックし、各値について調整します。また「カスタムセットアップ」の「編集」からプリセットを選択することもできます。
音量の上限を整える
複数のクリップを並べた時に音量がバラバラだと聞き取りづらい部分ができてしまいます。
ここでは音量の上限を揃える方法を紹介します。
-
音量を調節したいクリップを選択します。
-
エフェクトパネル →「オーディオエフェクト」→「ハードリミッター」から追加します。
-
エフェクトコントロールパネル → 「適用したエフェクト」の横の▶をクリックし、「カスタムセットアップ」の横の「編集」を選択。
-
出てきたパネルの最大振幅の項目を任意の値(−6dBにしたいなら-6dB)に設定することでクリップの最大の音量を求める値にすることができます。またクリップの音量が小さい場合は入力ブーストの値を大きくすることで音量を大きくすることができます。
※「適応ノイズリダクション」と「ハードリミッター」を両方とも適用する場合、「適応ノイズリダクション」を先に、「ハードリミッター」を後に適用してください。
ビデオエフェクト(視覚効果)
Lumetri カラー(RGBカーブ)
クリップの色味を調整できます。Lumetriカラーには様々な項目が有りますが、RGBカーブが特に直感的に色味を調整することができます。
Lumetri カラーの適用方法
タイムラインパネルで再生ヘッドをRGBカーブをかけたいクリップを選択します。
エフェクトパネル→ 「ビデオエフェクト」→「カラー補正」→「Lumetri カラー」を選びダブルクリックする。
ホワイトバランス・露光量・コントラストを整える
ホワイトバランス
色味を整えます。
- エフェクトコントロールパネル→ 「Lumetriカラー」→「基本補正」→「ホワイトバランス」の下のWBセレクター横のスポイトをクリックしプログラムモニター上で白いところをクリックします。
-
白い部分がない場合はその下の色温度・色被り補正の数値を変更し色を整えます。
- 色温度:数値が小さいほど青く、大きいほどオレンジ色になります
- 色かぶり補正:数値が小さいほど緑色に、大きいほど紫色になります
露光量
全体を明るくします。
- エフェクトコントロールパネル→ 「Lumetriカラー」→「基本補正」→「露光量」の横の>をクリックし、値を調整します。
コントラスト
色をはっきりさせます。
- エフェクトコントロールパネル→ 「Lumetriカラー」→「基本補正」→「コントラスト」の横の>をクリックし、値を調整します。
RGBカーブのコツと注意
ここのページ(Adobeのヘルプ)を参考にしましょう。トーンカーブ(RGBカーブと同じ)の詳細とカーブの操り方とその効果について詳細に述べられています。
クイックカラー補正
基準となる白を選択することで、映像全体の色を整えます。
-
タイムラインパネルで再生ヘッドをクイックカラー補正をかけたいクリップを選択します。
- エフェクトパネル→ 「ビデオエフェクト」→「Obusolete」→「クイックカラー補正」を選びダブルクリックする。
- ホワイトバランスのスポイトのマークをクリックし、プログラムパネル上の白に近い場所をクリックします。
クリップつなぎを工夫する
動画クリップのつなぎの工夫
動画クリップが切り替わる瞬間に暗転などの切り替わり方(トランジション)を変えることができます。トランジションの使いすぎに注意しましょう
トランジションの適用方法
- エフェクトパネル→「ビデオトランジション」を開きます。
- 一覧から使用したいトランジションを選びます。
- 選んだトランジションをドラッグし、タイムラインパネルのビデオトラックのつなぎにドロップします。
トランジションの継続時間を変える
方法1
タイムラインパネルのトランジションの端をドラッグして伸ばします。
方法2
- トランジションを選択したのち、その上で右クリックし「トランジションのデュレーションを設定」を選択します。
- ウインドウが出ます。2秒10フレーム(※30フレーム=1秒)ならば「210」と入力して
Enterキー
を押します。
トランジションの削除
- トランジションを選択し、
deleteキー
を押す。
クロスディゾルブ(ディゾルブ ー クロスディゾルブ)
穏やかに切り替わります。基本的なトランジションの1つです。
暗転(ディゾルブ ー 暗転)
黒い画面を挟んで切り替わります。メリハリが出ます。
字幕をつける
もっといい方法
TODO: CoreMeltのActive Textが楽
「タイトル」のいろは
- 字幕などテキストや図形を組み合わせて作品中で表示させるには「タイトル」と呼ばれるものを作成する必要があります。方法は2種類あります。
シーケンスバーの左のアイコン群からテキストアイコン「T」を選択します。
プログラム画面の任意の位置でクリックし、テキストを打ち込みます。
作成したタイトルを編集するには、タイトルをクリックしてエフェクトコントロールを開きます。
もう片方の方法で作成するには、「ファイル」-「新規」-「レガシータイトル」をクリックします。作成するタイトルのプロパティーを尋ねるウインドウが表示されます。
そのタイトルの内容がわかるように名前を付けます。
タイトルの編集ウインドウが開きます。ここで構成したタイトルをシーケンスに置くとその通りに表示されます。
作成されたタイトルはプロジェクトパネル(素材置場)にたまります。
作成したタイトルを編集するには、プロジェクトパネル内の対象のタイトル名をダブルクリックして、タイトルの編集ウインドウを開きます。
作成したタイトルをシーケンスに配置して完了です。
文字を置く
タイトルの編集ウインドウの左側にツールボックスがあります。
「横書き文字ツール」ボタンを押し、テキスト編集モードに切り替えます。
3. なにもないところでクリックすると新たにテキストボックスが作られ、テキストの入力を開始できます。- 既に作られたテキストボックス上でクリックするとそのテキストを編集できます。
文字を編集しない時は「選択ツール」ボタンを押してカーソルを矢印にしておきましょう。
文字の大きさを変更する
- タイトルプロパティのフォントサイズもしくはサイズを変更すると大きくしたり小さくしたりできます。
- テキストボックスのサイズを変更することでも変更できます。縦横比を維持しながら変更するときは
Shiftキー
を押しながら行います。
文字の色を変更する
- タイトルプロパティーの塗りにチェックが入ってることを確認します。
- 塗りの種類でベタ塗りを選択します。
- カラーの色が表示されているボックスをダブルクリックします。
- カラーピッカーが表示されます。
- OKを押すとそこで選択した色が反映されます。
フォント(字体)を変更する
タイトルプロパティのフォントファミリからイメージに合うフォントを選びます。以下におすすめを示します。
フォントスタイルでは文字の太さを選べます。
映像作品では細字のフォントは避けるべきです。なるべく太くなるように選択してください。
文字などを移動させる
- テキストボックスをドラッグして配置し直します。
※キーボードの方向キーで微調整を行うことも可能です。
文字に輪郭を付けて見やすくする
- タイトルプロパティーより「ストローク‐外側」の「追加」をクリックします。
- 「カラー」の隣のカラーボックスをクリックしてカラーピッカーを開きます。
- カラーピッカーから少し明るめの黒を選びます(カラフルにするために他の色を選んでも良いです)。
- 「不透明度」を60%にします。輪郭がしつこく感じられなくなります。意図的に不透明度を大きめにするのアリです。
(応用)番組ロゴ・コーナー名をつける
- タイトルプロパティーより「サイズ」の値を小さくします。
- 文字のバウンディングボックスをドラックし、隅に移動します。
- 透明度を下げます(50%~60%)。
(応用)エンドロールを作成する
Premiereを活用することで作品の制作スタッフの一覧を流すことも可能です。
- 「ファイル」-「新規」-「レガシータイトル」をクリックし名前をつけてレガシータイトルを作成します。
-
タイトルパネル左上にに表示される「ロール・クロールオプション」を選択します。
- ロール:字幕が画面内を下から上に流れます。
- クロール:字幕が左(右)から右(左)に流れます。
- タイミング(フレーム数)の「開始スクリーン」「終了スクリーン」のボックスにチェックを入れます。
- ロールの場合は画像のように文字を配置していきます。
-
作成したエンドロールをシーケンスに配置して完了です。
※エンドロールの流れる速さはクリップの長さを調整することで変えることが出来ます。
活用のヒント
- 矢印や文字ツールのほかに四角形ツールや円ツールがあり、長方形や円をタイトルで表示することができます。うまく使えばおしゃれになると思います。
トラック
トラックとは
- 動画トラックの場合Vxのxの値が大きくなるほど上に来ることを意味します。例えばV1のトラックに動画Aがあり、V2に動画Bがある場合、動画Bが前に表示されます。
- 音声トラックの場合、前後という概念はなく、同時刻に音声ファイルが複数あった場合、それらが同時に再生されます。
トラックの数が足りなくなったら
赤で囲った領域で右クリックし、「トラックを追加」を選択します。
ウインドウが出てきますが、構わずOKを押します。
- トラックが追加されます。
任意のトラックを非表示する
- 任意のトラックを非表示にし、そのトラックに乗っているクリップをまとめて非表示にすることができます。
- 動画トラックの場合、タイムラインの左にある対象のトラックにある目のボタンを押すと非表示になります。
非表示になったとき目に斜線が入ります。 - 音声トラックの場合、タイムラインの左にある対処のトラックのMボタン(ミュートボタン)を押すとその音声トラックの音声を無効にできます。ミュートになったときボタンの背景が緑色になります。
空のトラックの削除
「トラックをビデオトラック(オーディオトラック)を削除」にチェックを入れ、ドロップダウンリストで「空のトラック」が選択されていることを確認してOKボタンを押します。
困ったときは
- オーディオとビデオが別々に動いてしまう クリップのオーディオとビデオがリンクされていますか?
- ルーラーに従ってクリップの長さを調節することができない タイムラインパネル左上の「スナップ」が有効になっていますか?
- シーケンス上に別のシーケンスを配置できない タイムラインパネル左上の「ネストとしてまたは個別のクリップとしてシーケンスを挿入または上書き」が有効になっていますか?
さあ作品を書き出しましょう!
書き出し編に続きます。