機能説明
- ビデオを編集できる(DVテープ、HDVテープ、AVCHD、スタジオの映像)。
- 音楽や写真を入れられる。
- ビデオに文字を表示できる。
- ファイルやテープに保存できる。
- このテキストではAdobe Premiere Pro CCを使う。
諸注意
- 設定を変更しない。
- 写真や音楽を使う場合は講義フォルダにコピーする(必要なら講義フォルダ内にさらにフォルダを作る)。
- 他人のファイルを消さない。
- 別のパソコンから同じプロジェクトファイルを開かない。
- プロジェクトファイルはデスクトップにコピーして開く、終わったら講義フォルダに戻す。
- 電源を入れる、ソフトを起動する。
起動する
電源を入れる
-
左右のスピーカーのスイッチを入れる(スピーカーの裏側)。
-
Mac本体の起動ボタンを押す。
- デスクトップ表示後、アイコン「担当教員名+数字」が表示されるまで待つ。
ビデオ編集ソフト「Adobe Premiere Pro」を起動する
- 新しくビデオを編集する場合
- 以前の編集の続きをする場合
- 終了の手順
各パネルの解説

- プロジェクトパネル
クリップ(映像を編集するのに利用される、個々の素材のこと)とシーケンス(編集後の映像)が並ぶ。フォルダを作ることもできる。 - ソースモニター
ダブルクリックしたクリップが表示される。この画面でイン点とアウト点を指定することにより、タイムラインに置くクリップの長さをあらかじめ決めることができる。 - プログラムモニター
タイムラインパネルに並んだ編集結果や特殊効果をプレビューできる。 - タイムラインパネル
ソースパネルで長さを調整した映像や音声をここへ並べる。
クリップの長さを調整することもできる。

- エフェクトパネル
ビデオクリップやオーディオクリップを加工するのに用いるエフェクトが収められている。 - エフェクトコントロールパネル
選択したクリップにかかっているエフェクトの調整や、ビデオクリップの変形、オーディオクリップの加工ができる。 - ツールパネル
編集をする時に用いるツールが格納されている。
保存する
編集中は時々プロジェクトを保存をすること。保存をしなかった場合、コンピュータが予期せず止まったときに編集データが消える。
ビデオを取り込む:スタジオの映像を取り込む場合
動画ファイルを講義フォルダに移す
- BlackMagicを用いて映像を取り込む(ここでは割愛する)。
-
画面下のドック「Finder」→「書類」で取り込んだ動画が見つかるので、自分の講義フォルダに移す。
※動画の名前を「年度教員名_学期_任意」と変更することを推奨する。
(例:2014goto_zenki_Mon5_interview01)
Premiereに動画ファイルを読み込む
ビデオを取り込む:メモリースティックやHDD、フラッシュメモリなどデータの場合
動画ファイルを講義フォルダに移す
- ビデオカメラ・フラッシュメモリを接続する(デスクトップにボリュームアイコンが表示される)。
-
アイコンをダブルクリックしてウィンドウを開く。
-
ファイル「AVCHD」を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択する。
すると「BDMV」というファイルが表示される。「BDMV」をダブルクリックする。
「QuickTime」が起動する。
- 取り込みたい動画をダブルクリック。
-
新しく動画ウインドウが立ち上がる。
-
「QuickTimePlayer」の「ファイル」→「保存」を選択する。
保存のためのウインドウが立ち上がる。
-
「書き出し名」「保存場所(講義フォルダ)」を指定して「保存」をクリックする。
※この手順で「QuickTimeムービー形式(H264)」に変換していく。
-
QuickTimePlayerを終了する。
※終了後にビデオカメラのボリュームアイコンを取り出すこと。
Premiereに動画ファイルを読み込む
画像や音楽を取り込む
編集する
シーケンスを作成する
クリップの編集をするためにはシーケンス(=ストーリー展開上の一つのまとまり)
を作成して、そこでクリップの長さを調節したり繋げたりします。
-
メニューバー→「ファイル」→「新規」→「シーケンス」を選択する。
- 映像クリップにあったシーケンスの設定を選択します。
-
シーケンス名を入力して「OK」をクリックする。
※分かりやすい名前にしておくと後で混乱が生じない。
クリップを再生する
-
プロジェクトパネル・タイムラインパネルで再生したいクリップをダブルクリックする。
-
ソースモニターで、ボタン「再生」をクリックする。
もう一度クリックすると停止する。
シークバーをクリック、またはドラッグするとその再生時間に移動する。
イン点、アウト点の設定
主にプロジェクトパネル上にあるクリップを大まかな長さに調整する時に用いる。
この操作によりシーケンスのタイムライン上に調整されたクリップを並べることができる。
- イン点、アウト点をマークする:ボタン「イン点」、「アウト点」、またはキーボード「i」、「o」
編集:クリップをタイムラインに並べる
- プロジェクトパネルにある使いたいクリップをタイムラインパネルへドラッグ&ドロップする。
- タイムライン上のクリップもドラッグ&ドロップで移動させることが可能である。
- Ctrlキーを押しながらドラッグした場合には、移動先のクリップを上書きせずにクリップを割り込ませることが可能である。
- 同じ二つ以上のクリップを並べる時は上書きに注意する。
編集:クリップの長さを調節する
プログラムモニターでシーケンスの映像を確認しながらクリップの長さを細かく調整する。
※イン点・アウト点を設定する場合より細かく調整しやすいのが特長である。
-
クリップの端へカーソルを合わせる。
→カーソルの形が赤いコの字型に変わる。
-
これをドラッグして目的の長さまで調節する。
※再生ヘッド(再生位置の現在地点を示すもの)の位置にスナップするように設定されているので、上手く活用すると良い。
タイムラインのクリップを消す
-
タイムライン上のクリップの消去する。
消去したいクリップをクリックして、「delete」キーで消去する。
タイムラインのクリップのコピー
取り消し / 再実行
編集した直後の操作を取り消す / 取り消した操作をもう一度行う
- 取り消し:キーボード「⌘」+「z」
- 再実行:キーボード「⌘」+「Shift」+「z」
タイムラインをZoom in・Zoom outする
タイムラインウィンドウをクリックする。
- Zoom in:キーボード「option」+マウスホイール(上方向)
- Zoom out:キーボード「option」+マウスホイール(下方向)
※ツールパネルにある「ズームツール」でも同じ操作ができる。
音量を変える
クリップの音量を均一に変える
-
タイムラインパネルのクリップをクリックする。
-
エフェクトコントロールパネルにある「ボリューム」を展開する。
「ボリューム」の横の▶をクリックする。 -
「レベル」の数値をドラッグして(または数値を入力して)調節する。
- 「レベル左の時計マーク」をクリック
-
警告が表示されるのでOKを選択
※この処理はキーフレーム(音量をだんだん大きくするを参照)を複数打った場合でも利用できます。基準にしたいレベルの位置までタイムライン上又はエフェクトコントロールパネル上の再生ヘッドを移動させてから「4→5」の手順で操作してください。
音量をだんだん大きくする
ここではキーフレーム(変化が定義づけられているフレーム)を設定することにより、音量を変化させます。
-
大きくなりはじめの位置で、「レベル」右のボタン「◇」をクリックする。右画面上に点が付く。
-
大きくなり終わりの位置で、「レベル」右の「◇」をクリックする。右画面上に点が付く。
-
大きくなり終わりの点を選択し、「レベル」の数値を上げる。
- 点を消す:消したい点を選択し、ボタン「◇」をクリックして「delete」キーで消去する。
- 最初に戻す:「レベル」右端にある「パラメーターをリセット」をクリックする。
映像・音声に効果をかける
オーディオトランジション
音のつなぎ目でフェードイン、フェードアウトをする。
- エフェクトパネルを選択する。
- オーディオトランジションを開く。
-
アイコン「コンスタントパワー」をドラッグし、タイムラインパネルのオーディオトラックのつなぎ目にドロップする。
- 継続時間を変える:タイムラインパネルのトランジションをドラッグして伸ばす。
- トランジションを消す:タイムラインパネルのトランジションをクリック → キーボード「delete」または マウス「右クリック」 → 「消去」を選択する。
オーディオエフェクト
音声にイコライザ等をかける
- エフェクトパネルを選択する。
-
オーディオエフェクトを開く。
-
かけたいエフェクトを選んで、タイムラインパネルにある音声クリップにドロップする。
- タイムラインパネルでフィルタをかけたクリップをダブルクリックする。
-
エフェクトコントロールパネル→ 「適用したエフェクト」の横の▶をクリックし、値を調節する。
-
エフェクトを一時無効にする:エフェクト名横のボタン(fxという記号があります)をクリックする。
-
エフェクトを消す:以下の方法があります。
- マウス「右クリック」 → 「消去」を選択する。
- タイムラインパネルのエフェクトをクリック → 「delete」キーを押す。
-
エフェクトのコピー:マウス「右クリック」→「コピー」を選択する。
エフェクトを適用したいクリップを(エフェクトコントロールパネル上で)クリックして
マウス「右クリック」→「ペースト」で他のクリップにも適用することができる。
用意されているエフェクタを使って、音声に含まれるノイズを低減させることができます。
- DeClicker:フィルムの編集でつなぎが悪かったり、編集が悪かったときに生じるクリックの伊豆を低減します。マイクに何かがあたったときに発生する小さなポップノイズにも有効です。
- DeNoiser:音声に含まれるノイズを低減することができます。
ビデオトランジション
映像のつなぎ目に変化をつける
- エフェクトパネルを選択する。
- ビデオトランジションを開く。
-
アイコン「クロスディゾルブ」をドラッグし、タイムラインパネルのビデオトラックのつなぎにドロップする(クロスディゾルブは例)。
-
継続時間を変える:タイムラインパネルのトランジションをドラッグして伸ばす。
-
タイムラインパネルのトランジションをクリックする。
-
エフェクトコントロールパネルで調節する。
ビデオエフェクト
映像の色を変える、歪める
- タイムラインパネルで再生ヘッドをフィルタをかけたいクリップの位置まで移動する。
-
タイムラインパネルでフィルタをかけたいクリップをクリックする。
-
エフェクトパネル→ 「ビデオエフェクト」 でかけたいフィルタを選びダブルクリックする。
(例:「カラー補正」 → 「RGBカーブ」)
-
エフェクトコントロールパネル→ 「適用したエフェクト」の横の▶をクリックし、値を調節する。
プログラムモニターで確認しながら行います。
モーション
映像を拡大縮小する、位置を変える、回転させるなど
字幕をつける
字幕を作る
このとき、再生ヘッドは字幕を置きたい位置に移動させておくと効率が良い。
-
メニューバー→「ファイル」→「新規」→「タイトル」を選択する。
- ウィンドウ「新規タイトル」の項目を変更し、「OK」をクリックする。
-
タイトルの編集ウィンドウが表示されるので、字幕を作成する。
-
アイコン「アウトラインテキスト」をドラッグし、タイムラインウィンドウのビデオトラックの1列上にドロップする。
※トラックの追加・削除
- ビデオトラックを増やす:タイムラインウィンドウの空欄(上側)を右クリック → 「トラックを追加」を選択する。
- オーディオトラックを増やす:タイムラインウィンドウの空欄(下側)を右クリック → 「トラックを追加」を選択する。
- トラックを消す:消したいトラックを右クリック → 「トラックを削除」を選択する。
書き出しをする
以下の手順でコンピュータで見られる動画ファイルに書き出します。
※動画の書き出し中にプロジェクトの編集を行うことはできません。
ソフトを終了する・プロジェクトファイルを移動する・電源を切る
-
メニューバー → 「Premiere Pro 」→「Premiere Pro を 終了」を選択する。
- プロジェクトファイルをデスクトップ上の講義のフォルダに入れる。デスクトップのプロジェクトファイルはゴミ箱に入れる。
- メニューバー → 「アップルマーク」 → 「システム終了」を選択する。
- スピーカの電源を切る。