1. はじめに
Teamsを用いて、動画をアップロードしたり、学内や受講者に共有したりすることができます。OneDriveでは扱える容量が50GBのため引き継ぎが難しいケースがありますが、Teamsであれば動画管理が容易です。本ガイドでは動画のアップロードから共有設定、編集、管理の方法までを順番に解説します。
2. Teamsに動画をアップロードする
まずは動画をTeamsにアップロードする基本的な操作を確認します。
2-1. 動画をアップロードするチームを選択
動画をアップロードしたいチームを選択します。 以下からの画像では、チーム名は『情報メディアスタジオ』になっています。
2-2. 動画をアップロードするチャネルを選択
チームを選択した後、画面左側に並ぶチャネルリストから動画をアップロードしたいチャネルを選択します。デフォルトでは「メインチャネル」の中に「一般」というチャネルがあるので、特別な理由がなければそのまま利用できます。必要に応じて別のチャネルを作成しても構いません。
2-3. 動画をアップロードするフォルダーを作成/選択
チャネル画面上部から「ファイル」タブをクリックし、ファイル画面へ移動します。
「一般」チャネルに存在するフォルダーやファイルが一覧表示されます。デフォルトでは何もないため、左上の「新規」ボタンから「フォルダー」をクリックし、新しいフォルダーを作成します。
「作成」ボタンをクリックするとフォルダーが追加されます。
2-4. フォルダーに動画をアップロード
作成したフォルダーに入り、「新規」ボタンの隣にある「アップロード」→「ファイル」をクリックします。
エクスプローラーが開くので、アップロードしたい動画ファイルを選択して「開く」をクリックします。複数ファイルを選択すればまとめてアップロードできます。
アップロードが完了し、Teamsの画面にファイルが表示されることを確認します。
2-5. 所有者以外の閲覧権限を削除する
4章で動画の設定が完了するまで、所有者以外の閲覧を制限したい場合は権限設定を変更します。
2-5-1. アクセス許可の管理画面を開く
フォルダーごとに権限を設定すると、そのフォルダー内のすべてのファイルに同じ設定が適用されます。後からアップロードしたファイルにも自動で適用されるため便利です。設定を変更したいフォルダーを選択し、右側の三点リーダーメニューから「アクセス許可の管理」をクリックします。ファイル単位で設定したい場合は、対象ファイルのメニューから同じ操作を行います。
2-5-2. グループごとにアクセス権限を設定
表示されたウィンドウで「グループ」をクリックします。「[チーム名] 所有者」「[チーム名] 閲覧者」「[チーム名] メンバー」が表示されます。所有者以外の2項目を以下のように設定します。ただし、変更できるのはチームの所有者のみです。各グループや権限の説明は5章に記載しています。
「閲覧者」と「メンバー」の2項目についてそれぞれクリックし、以下のように表示される項目から、設定を「直接アクセスなし」に変更してください。ただし、この変更ができるのはそのチームの所有者のみです。選択したら、「適用」をクリックします。
以下のようなポップアップが表示されたら、「削除」をクリックします。
これを「閲覧者」と「メンバー」の両方に行い、グループからその2つが削除されていれば、所有者以外の閲覧権限を削除できています。
2-6. 動画ファイルの名前変更
アップロードした動画の三点リーダーをクリックし、「名前の変更」からファイル名を変更できます。例:(授業回2桁数字)_(授業タイトル)。ここまでで動画のアップロードは完了です。
講義動画の場合は、ファイル名の冒頭に講義回の数字を入れておくと、自動的に講義順に並べられるので便利です。決定したら、「更新」をクリックします。
3. 動画の公開に向けた編集・設定
アップロードした動画は任意でトリミングやトランスクリプト作成などの編集を行えます。必要に応じて実施してください。
3-1. 編集する動画を選択
編集したい動画ファイルのタイトルをクリックすると、新しいタブでClipchampの動画再生画面が開きます。
3-2. トリミング
アップロードした動画の中に、沈黙などの不要な部分がある場合、ClipChamp上でそれらをカット(トリミング)できます。カットされた部分は完全に削除されるわけではなく、動画公開時に非表示になります(元の動画では残ります)。
3-2-1. 動画の冒頭・末尾をカット
再生バーに表示される矢印アイコンをドラッグし、冒頭・末尾の不要部分をカットします。右側で秒数を入力して設定することも可能です。
調整後は再生画面右側の「コミット(チェックマーク)」をクリックし、「承認」で反映します。「キャンセル(×)」を押すと元に戻りますが、鉛筆マークから再編集可能です。
3-2-2. 動画の途中部分をカット
「中央から切り取る」配下の「新しい切り取り」をクリックし、表示されるハサミアイコンをドラッグして不要部分を指定します。秒数入力でも調整できます。
調整後はチェックマークをクリックし、「承認」で反映します。
3-3. トランスクリプト
動画の字幕を自動で書き起こす機能です。受講生向けのキャプションをここで編集できます。再生画面右側の「トランスクリプト」をクリックします。なお、アップロード直後の動画や長時間の動画では、トランスクリプトの生成に時間がかかるため、一時的にこの機能が使えないことがあります。この場合は、しばらく時間を置いた後に再読み込みすると使えるようになります。また、音声がほとんど無かったり、BGMが大きすぎたりすると、トランスクリプトの生成に失敗し、この機能が利用できません。
自動生成なので誤変換が含まれる場合は手動で修正します。編集したい部分にカーソルを合わせて「編集」をクリックし、修正後に「完了」を押します。
生成された字幕はdocx形式やvtt形式でダウンロードすることもできます。
3-4. 対話機能
動画の任意の時点でフォームや吹き出しを表示し、視聴者の回答や補足コメントを収集できます。再生画面右側の「対話機能」をクリックします。
3-4-1. フォームの追加
「新規追加」→「フォームを追加する」を選択し、表示されたフォームリンク欄にMicrosoft Formsのリンクを貼り付けます。新しくフォームを作成する場合は「Microsoft Formsに移動する」から作成できます(Google Formsは非対応)。
フォームを表示させたい時点を「開始」項目で設定し、右下のチェックマークで確定します。
3-4-2. 吹き出しの追加
「新規追加」→「吹き出しを追加する」を選択すると動画内に吹き出しが表示されます。吹き出しにカーソルを合わせてテキストを入力し、ドラッグで位置を調整できます。
「カラー」「開始」「終了」の各項目で色と表示期間を設定し、チェックマークで保存します。
3-5. コメント
右側タブの「コメント」から動画に付いたコメントを確認できます。「新しいコメント」で閲覧者に向けたコメントを投稿し、@ユーザー名でメンションも可能です。
「新しいコメント」右側の「∨」から「コメント」「タイムラインのコメント」を切り替えられます。タイムラインのコメントでは動画の再生位置と紐づけて投稿できます。
「コメント」ボタンを選択すると「新しいコメント」ボタンを選択したときと同じように動画の秒数を指定せず、動画閲覧者に向けたコメントを投稿できます。
「タイムラインのコメント」ボタンを選択すると、画面左側で再生中の秒数とともに動画閲覧者に向けたコメントが投稿できます。動画を一時停止した状態でこのボタンを選択することで、動画内の説明への補足説明や誤り訂正などが可能です。
閲覧者もコメントを確認・投稿でき、投稿者本人は削除や編集も可能です。扱いには注意してください。
3-6. ビデオの設定
画面右側の下から2番目にある「ビデオの設定」で、動画に表示される情報やサムネイルを調整できます。項目名の左にある「>」をクリックすると、それぞれの設定が展開されます。
3-6-1. 縮小表示(サムネイル)
動画のサムネイル画像を設定できます。
任意の画像をサムネイルに設定する
サムネイル画像左上にある「サムネイルのアップロード(上向矢印アイコン)」をクリックするとファイル選択ウィンドウが開きます。差し替えたい画像を選んで「開く」を押すとサムネイルが変更されます。対応形式は PNG / JPG / JPEG / BMP です。
動画の任意のシーンをサムネイルにする
矢印アイコンの下にある「サムネイルの編集(鉛筆マーク)」をクリックすると、「シークバーを移動して、ビデオからサムネイルを選択する」という案内が表示されます。シークバーをドラッグするか、再生/一時停止・10秒戻る・10秒先にジャンプなどのコントロールで目的の場面を表示します。
希望のシーンを表示したら動画を一時停止し、サムネイル領域左上の「このフレームを選択する」をクリックして反映します。取り消したい場合は同領域右上の「キャンセル(×)」でキャンセルできます。
3-6-2. その他の設定
- ビデオについて:スライドボタンでタイトル・再生数・ビデオの説明などを視聴者に表示するかどうか決められます。
- トランスクリプトとキャプション:字幕の表示可否を切り替えます。日本語字幕は自動生成されますが、その他の言語は VTT 形式のファイルをアップロードする必要があります。「アップロード」ボタンを押し、言語プルダウンと「ファイルの選択」から該当ファイルを選択し、「完了」で保存します。複数言語を扱う場合は同じ手順を繰り返します(自動生成字幕の扱いは 4-8 節参照)。
- チャプター:英語のトランスクリプトから自動で章を生成します。スライドをオンにして「生成」をクリックしてください。
- 対話機能:3-5 節で触れた対話機能を表示するかどうか設定します。
- コメント:3-6 節のコメント機能の表示可否を切り替えます。
- 分析:3-8 節で説明した分析タブを表示するか選択します。
- リアクション:グッドマークや拍手などのリアクションを表示するか設定します。オンにすると視聴者が押したタイミングがシークバー上に記録されます。
- ノイズ抑制:ノイズ抑制を既定で有効にするかどうかを選べます(視聴者側でも変更可能)。
- オーディオファイル:動画ファイルに対する音声トラックを設定できます。
3-7. 分析
右側タブの「分析」では視聴者数や視聴回数、推移を確認できます。
上部右側の「インタラクティブ機能の分析」タブでは、対話機能を有効にしている場合に以下を確認できます。
- 一意な動画視聴者数:視聴者の延べ人数
- 表示されたインタラクティブ機能:対話機能コンテンツを表示したユーザー割合
- インタラクティブ機能のエンゲージメント発生:対話機能に対して操作したユーザー割合
4. 動画の公開範囲の設定
次に、アップロードした動画を共有する方法を説明します。Teamsのチャネル上部にあるファイルタブから、動画やフォルダーごとに権限(受講者限定、機構構成員全体など)を設定できます。
4-1. アクセス許可の管理画面を開く
フォルダーに権限を設定すると、その中のファイルすべてに同じ設定が適用されます。後からアップロードしたファイルにも自動で適用されるため便利です。設定したいフォルダーを表示し、右のメニューボタンから「アクセス許可の管理」をクリックします。個別ファイルで設定したい場合は、対象ファイルのメニューから同じ操作を行います。
2-5節で閲覧権限を削除したグループ(閲覧者・メンバー)は表示されないので、「アクセス許可を付与」アイコンから再度追加します。
4-2. アクセス許可の設定をする
検索タブに追加したいグループ名や個人名を入力し、権限を設定します。ここでは「受講者(チームのメンバー)に限定して公開」「機構の構成員全員に公開」「一般公開」の3パターンを例に説明します。
4-2-1. 受講者(チームのメンバー)に限定して公開したい場合
検索タブにチーム名を入力し、候補から選択します。特定の個人に共有したい場合はローマ字で個人名を入力し、候補を選択してください。
続いて、メンバーに付与する権限を選択します。
- 編集可能:動画の編集や改変が可能。
- 表示可能:再生とダウンロードは可能だが編集不可。
- ダウンロードできません:再生のみ可能で、編集もダウンロードも不可。
検索タブ右のアイコンから希望の権限を選択し、「アクセスを許可」をクリックします。通知が不要な場合は「ユーザーに通知する」のチェックを外してください。「アクセス許可が付与されました」と表示されたら完了です。
4-2-2. 機構の構成員全員に公開したい場合
検索タブに「ALL_THERS_AFS_USERS」と入力し、候補を選択します。権限の選択肢は上記と同じです。機構全体のように人数が多い場合は、弱い権限(例:「ダウンロードできません」)を推奨します。
通知が不要ならチェックを外し、「アクセスを許可」をクリックします。「アクセス許可が付与されました」と表示されたら設定完了です。
4-2-3. 一般公開したい場合
現時点でTeamsには機構の構成員以外に動画を一般公開する権限設定がありません。一般公開を希望する場合は情報メディアスタジオまでお問い合わせください。
4-3. 動画のリンクを取得・共有する
権限設定が完了したら、共有用のリンクを取得します。共有したい動画ファイルの三点メニューを開き、「リンクのコピー」をクリックします。フォルダーに対して同じ操作をすると、そのフォルダー内のすべてのファイルをまとめて共有できます。
ウィンドウ上の「コピー」ボタンをクリックすると、動画リンクがコピーできます。
このリンクを開くことで、視聴者はTeamsの画面を経由することなく直接動画にアクセスできます。なお、前の章で設定した権限設定は引き継がれるので、表示の権限が与えられていない人がこのリンクを開いても、動画は再生されないようになっています。
5. 動画の新規作成
この章では、Clipchampを用いて新規に動画を作成する方法について説明します。
5-1. 動画を撮影する
撮影した動画を格納するフォルダーをTeams上で表示した状態から、左上「新規」ボタンをクリックし「Clipchampビデオ」を選択します。
開いたウィンドウの左側タブより「記録と作成」を選択します。
撮影したい構図に合わせてテンプレートを選択します。
- 画面とカメラ:PowerPointの画面と自分の姿を同時に画面に収めたい場合など
- Webカメラ:外部入力のみ、または自分の姿のみを記録したい場合など
- 画面:PowerPointの画面のみを記録したい場合など
- オーディオ:音声のみを記録したい場合など
5-1-1. 画面とカメラ
PowerPointの画面とWebカメラを同時に記録する場合について説明します。撮影者が見ている画面全体をそのまま録画することも可能です。
「カメラ」「マイク」のそれぞれ右側にある「∨」をクリックすることで録画に使用するデバイスを変更できます。使用するデバイスが適切か必ず確認してください。
Webカメラの映像をドラッグすると位置を、白い丸をドラッグするとサイズ・形を変更できます。初期設定では左下に配置されています。
「画面録画を開始」ボタンを押すと画面上部にポップアップが表示され、録画したい画面を選択します。
「共有」ボタンを押すと3カウント後に録画が開始されます。「タブのオーディオも共有」や「システムオーディオも共有」をONにすると再生される音も記録されます。マイク音声の二重録音に注意してください。
録画が開始されると画面下部にメニューバーが表示されます。
5-1-2. その他のテンプレート
5-2. 録画中の操作
先ほど録画開始ボタンを押したウィンドウに戻ることで以下のような各種操作が行えます。
5-2-1. 一時停止
「一時停止」ボタンをクリックします。録画ボタンをクリックすると録画が再開されます。
5-2-2. 録画データのプレビュー
「レビュー」ボタンか「停止してレビュー」ボタンをクリックすると、ボタンを押すまでの録画データを確認できます。これらのボタンを押すと録画の再開はできなくなるので注意してください。
5-2-3. 録画のやり直し
「もう一度レコーディングする」ボタンを押すとこれまでの録画データを破棄して、最初からやり直すことができます。
5-2-4. 録画の終了
「共有の停止」を押すことで録画が終了します。「保存して編集」ボタンを押すことで、録画した動画の編集を行うことができます。
6. Q&A
Q. チームに新たにメンバーを追加したい
このマニュアルでは受講者が全員チームに入っていることが前提ですが、チームのメンバーでない人を新しく追加する方法を説明します。操作できるのはチームの所有者のみです。
1. アカウント名から直接追加する
チーム画面の左側にあるチーム名の三点メニューを開き、「メンバーの追加」をクリックします。
検索バーに追加したい人のアカウント名を入力し、候補をクリックして「追加」ボタンをクリックすると、相手に通知が届きチームに参加できるようになります。
2. リンクを使用して追加する
チーム画面の左側にあるチーム名の三点メニューを開き、「リンクのコピー」をクリックします。
Q. プレイリストを用いて動画を共有したい
プレイリストを作り共有することで、動画を一連の流れで見ることができるようになります。ファイルタブにアップロードされている動画を元にプレイリストを作成します。ファイルとプレイリストは紐づいて管理されるため、元動画の変更はプレイリストにも反映されます。
プレイリストの作成
アップロードした動画の三点リーダーをクリックし、「プレイリストに追加」を選択します。チームで初めてプレイリストを作る場合は「新しいプレイリスト」をクリックして保存先に対象チームを設定します。既存のプレイリストに追加する場合は対象のプレイリストを選択して「完了」をクリックします。
プレイリストの設定
ファイルタブなどが並んでいるタブ列の右端の「+」ボタンから「アプリ」→「リスト」→「保存」を選択するとプレイリストのタブを作成できます。「リスト」タブの「既存のリストを追加」から、対象となるプレイリストを選択します。これによりプレイリストのタブが作れます。プレイリストの権限は動画とは別管理のため、必要に応じて「共有」からアクセス管理を行ってください。詳しい共有方法に関しましては、4章を参照ください。
Q. 動画編集時の右ウィンドウに特定の項目が表示されない
編集モードに切り替え、「ビデオの設定」から該当項目をオンにすることで、それらが表示されます。