1. 名大版紙レポート連携システム「かみレポ」のメリット
このステップでは名大版紙レポート連携システム 通称「かみレポ」の特徴と、これまでのシステムよりさらに便利になった点について紹介します。
このシステムを利用することで、レポートや試験の点数、出席票など 紙媒体でのデータを自動でNUCTに入力し、WEB上で管理することが可能となります。
それに加え、レポートに書き足したコメントもそのままPDF形式で学生へ返却されます。
したがってこれまで大きな手間となっていた、レポート回収後のソート、成績入力、返却の作業をすべて自動で行うことができます。
また、「かみレポ」ではそれらの特徴はそのままに、従来のシステムよりさらに使いやすくなりました。
ひとつめに、これまで複合機やNUCT上で行っていた成績処理を、より使いやすい専用のブラウザ上で行えるようになりました。
このサイト(https://kami.media.nagoya-u.ac.jp/scan/)は、学内のネットワークに接続できる環境であれば、どこからでも利用することができます。
ふたつめに、専用の複合機だけでなくどのスキャナからでも利用できるようになりました。
これにより居室から気軽に「紙レポ」を利用できるようになりました。
また最新のディープラーニング技術を活用し、より高精度かつ高速で処理を行えるようになりました。
2. 解答用紙の作成・配布
このステップでは、「かみレポ」専用の回答用紙のダウンロードから配布するまでの流れと、解答用紙に文字を記入する際の注意点について紹介します。
かみレポWEBページ(https://kami.media.nagoya-u.ac.jp/scan/)の「レポートのテンプレート」から、解答用紙のテンプレートをダウンロードします。
このテンプレートは、従来のシステムのものとは異なるので注意してください。
レポートのテンプレートはA4サイズで、PDF形式とWord形式があります。
PDFもしくはWordを編集できるソフトがある場合は、解答用紙の上の部分にある科目や日付の欄に必要事項を記入し、解答欄に問題文を作成します。
解答用紙を印刷する際は、QRコードがずれないように倍率を100%に設定し、必ず両面印刷を行うように注意してください。
テンプレートの編集ができない場合は、未編集のまま印刷したテンプレートに必要事項を直接記入することで同じような作業ができます。
実際に学生に配布し、解答してもらう際には、学籍番号と名前を丁寧な字で書いてもらうようにしてください。
同じように、採点結果は 採点結果の欄に丁寧な字で記入してください。
3. NUCTの該当講義へ「課題」を設定
このステップではNUCT上で成績処理を行うために、解答用紙に対応する「課題」を作成する方法を紹介します。
受講者の追加
はじめに、学生が講義の受講者としてNUCT上に登録されているかを確認します。
学部の講義の場合、学生は自動的に受講者として登録されます。一方で、大学院の講義や特別講義では手動で登録する必要があります。
まずはNUCTにログインします。
講義一覧から連携したい科目を選択します。
メニューから「サイト情報」のタブをクリックします。
「参加者を追加」を選択し、追加する学生の学籍番号をボックス内に入力します。
その下の「参加者ロール」と「参加者の状態」も適宜選択し「続ける」を押します。
学生のロールをStudentに設定し「続ける」を押します。
サイトが利用可能になったことを知らせるメールを送るかどうかを選択し「続ける」を押します。
最後に確認画面が出るので、確認をし「終了」を押します。
サイト情報の欄に参加者が追加されます。
課題の作成
続いて、「課題」の作成方法を紹介します。
講義一覧から課題を追加したい科目を選択します。
メニューから「課題」をクリックします。
課題のページが表示されたら、左上の「追加」を押し、対応する「課題」を作成します。
課題追加のページが表示されたら、まず課題のタイトルを入力します。
次に、公開日時、締切日時、受理期限を設定します。
また、紙媒体でのテストなので、「受講者の提出物」を「非電子的」にします。
さらに、「採点方法」の項目で「点」を選択します。このとき、テストの最高点を設定します。
その下の「課題説明」の欄に問題文を入力します。
「採点」の欄で、課題を成績簿に追加するかどうかを設定できます。
その下の「電子メールによる発表済み成績の通知」の欄で、学生に成績を通知するかどうかを設定できます。
その他の項目も設定し終わったら、「投稿」を押して作成完了です。
上の「課題一覧」から、作成した「課題」の一覧が表示されます。
最後に、正しく課題が投稿されているか確認する方法を紹介します。
上のタブにある「受講者ビュー」を押します。
確認する課題の下にある、「受講者として提出」を押すことで、学生側からの見え方を確認できます。
4. レポートのスキャン
このステップでは、回収したレポートを「かみレポ」で処理するためにデータ化する方法を紹介します。
回収したレポートは、お持ちのスキャナでPDFデータに変換することで「かみレポ」へのアップロードが可能となります。
まずスキャナの本体設定が次の推奨設定になっているか確認してください。
裏面に何も記入されていない場合も必ず両面をスキャンしてください。
スキャンをする際にはレポートの上下・裏表の向き、学籍番号の順番などを揃える必要はありません、
ただし、レポートの量が多い場合は50枚程度に分けてスキャンを行ってください。
最後に、スキャンが終わったPDFを開いて、適切にスキャンがされているかを確認してください。
5. 解析に失敗したページに問題がないか確認
このステップでは、スキャンした課題のPDFをアップロードし、成績を確認してNUCTに反映させるまでを解説します。
まず、紙レポのホームページ(https://kami.media.nagoya-u.ac.jp/scan/)までアクセスし、「レポートのアップロードを始める」をクリックします。
次に該当する講義、および課題を選択します。
「PDFファイルを選択してください」を押し、スキャンしたPDFを選択します。
「送信」を押すと、解析が始まります。この操作は読み取った枚数が多ければ多いほど時間がかかります。
アップロードの際に、解析に失敗したページがある場合、確認用のウィンドウが表示されます。
失敗したページに問題がなければ「無視して続行」を押します。
問題がある場合、「やり直す」を押してください。
この場合、PDFデータ自体に原因がある可能性があります。そのため、レポートのスキャンからもう一度PDFデータを作成し、同じ手順でアップロードしてください。
解析が完了すると読み取った学籍番号と成績の一覧が表示されます。
このとき、修正の可能性があるものは黄色、より可能性が高いものは赤色で示され、学籍番号が重複しているものは背景が灰色で表示されます。
修正する必要がある場合は、該当する行の「修正する」を押します。
プルダウンリストから正しい数字に修正して「保存」を押します。
修正した箇所にはチェックマークがつきます。
全ての修正が完了したら「確認終了」を押します。
アップロード確認ダイアログが表示されるので、問題がなければ「送信」を押し、成績とPDFファイルをNUCTに送信します。
これでNUCTに成績が反映されます。
アップロードができなかったものは、NUCTからPDFファイルとしてダウンロードすることができます。
6. 名大版紙レポート連携システム「かみレポ」での修正
このステップでは、NUCT上で成績を確認、また修正する方法を解説します。
成績の確認
はじめに、NUCT上で成績を確認します。
まずNUCTから該当の科目のページを開き、メニューから「課題」を押します。
該当の課題の下にある「成績」を押します。このページから、アップロードされた成績や提出状況を確認することができます。
また、学生ひとりひとりのレポートをPDFとして確認することができます。
学生の名前の下にある「成績」をクリックします。
一番下までスクロールすると、添付の欄からPDFを確認し、ダウンロードすることができます。
全員分のレポートのPDF、および成績をまとめてダウンロードしたい場合は、成績一覧のページの右上にある「すべてダウンロード」を押します。
ダウンロードオプションを選択し、「ダウンロード」を押します。
問題が発生した場合は、移動したページ上部に表示された「すべてダウンロード」を押し、再度ダウンロードしてください。
これで、全員分のレポートのPDFファイルをダウンロードすることができます。
また、アップロードに失敗したものや除外したものは、アップロードした講師本人の「成績ページ」から確認し、ダウンロードできます。
7. ご利用時の注意事項
OCR処理領域に学籍番号や採点結果を手書きで記入するときは、次の点に注意をお願いします。
- はっきりした文字を記入してください。
- 記入欄の枠からはみ出さないように記入してください。
- 取り消し線での訂正はできません。
- 複数ページの用紙の場合、学籍番号、氏名はすべてのページに記入してください。
- 学籍番号は、空欄が無いように記入してください。
- 得点は、アラビア数字で記入してください。右詰め、または左詰めで記入できます。
- すべて空欄の場合は、採点なしで処理されます。
- 間に空欄があったり、中央だけに記入した場合は、点数認識エラーとなります。
複数ページの用紙を配布した場合、全てのページを回収、スキャンしてください。
両面でプリントした用紙は、スキャンの時も「両面」を選択してください。